20歳代女性のA子は、毎年、3月中旬から4月末ごろまで咳や咽頭痛、頭痛、倦怠感といった症状がある。特に春先は新年度の準備で忙しく、体調を崩しがちだ。A子は「精神的に疲れているのだろう」と思ったが、長引く咳が気になり近医の内科を受診した。器質的疾患は見られず、上気道炎と診断されたが、症状… ...
日本糖尿病眼学会が発行している「糖尿病眼手帳」を、スマートフォンのアプリケーションにする作業が進行している。同学会と中外製薬(東京都中央区)が共同開発しているもので、今年中に公開する予定だ。1月25~26日に那覇市で開催された第31回日本糖尿病眼学会総会で、信州大学眼科准教授の平野隆雄 ...
「2つの臨床試験で有効性が否定された海外製の薬が日本で承認された」という事実は僕にとってはかなり奇妙なのだが、他の臨床医はどのように感じているのだろう。厚生労働省や医薬品医療機器総合機構(PMDA)はこの薬を承認した理由をきちんと説明する義務があるのではないか。2025年1月2日に米国のSIG… ...
英国は現在、 かぜ が大流行しています。日本でもこの時期、診療所や救急外来に、かぜ症状を訴える患者さんが日々駆け込んできていることでしょう。かぜが流行すると問題になるのは、かぜに潜む 誤嚥性肺炎 の存在です。誰もが、かぜ症状に隠れる誤嚥性肺炎に「だまされた」経験があるのではないかと思います。上気道症状を示すはずのかぜと、下気道症状を中心とする誤嚥性肺炎では、病歴や診察だけでもある程度、鑑別ができそ ...
ドイツGermanCancerResearchCenterのFatemehSafizadeh氏らは、UKBiobankを利用したコホート研究で、肥満関連の体格指標のうち大腸癌発症率との関連が最も高く、肥満の人口寄与割合(PAF)を推定する際に適切なものを検討したところ、BMIを用いると過小評価しやすく、腹囲(WC)やウエスト/ヒップ比(WH ...
「先生、入院させてもらえませんか?」ある日の訪問診療中、褥瘡の処置をしていると、Aさんの娘さんがこう訴えてきました。Aさんは、褥瘡治療のために処置を続けている90歳代の女性です。娘さん夫婦と同居しており、主に娘さんが介護を担っていました。「入院……?何かありましたか?」「母は、ずっと… ...
広島県出身で30歳代女性のA子は、毎年実家から送られてくるカキが冬の楽しみの一つだ。だが、夕食にカキフライを食べた深夜、ひどい腹痛と下痢、吐き気が生じた。フライに火があまり通っていなかったことによる食中毒を疑い、その日は自宅で安静にしていた。後日、A子は実家に帰省し、生カキを食べたと… ...
中国の山東大学のYaGao氏らは、重症ではないインフルエンザ患者に対する抗ウイルス薬の有益性を明らかにするために、系統的レビューとネットワークメタアナリシスを行い、バロキサビルにはハイリスク患者の入院を減らし、症状軽減までの時間を短縮する効果が見られたが、他の薬には重症ではないインフ ...
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「雑音の中で話が聞き取れない」「テレビや映画は字幕がないとよく分からない」──。患者やその家族からこうした訴えがあったら、「LiD/APD(聞き取り困難症/聴覚情報処理障害)」かもしれない。LiD/APDとは、聴力検査では異常がないにもかかわらず、聞こえにくさを感じたり、聞き間違いが多かったり… ...
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この薬をファーストチョイスする理由(2023年5月更新) ・以前は週1回注射のデュラグルチドが多かったが、患者が内服薬を希望するので、リ ...